両親が実は『毒親』と呼ばれる親だったかもしれないと気づいた時に考えていたことをまとめます。
一般的に「毒親」と言われているように虐待やネグレクトをする人たちではなくて、「いい人」であり「いい親」なんですが、何かがおかしいということに約1年前くらいに気づいたんです。記事の最後に、それに気づくきっかけになった書籍のリンクも載せておきます。
「信じたくはないけど、自分の親も何か変」だと心当たりのある方もない方も見てみてください。
今考えれば『毒』だった親の行動
両親ともに毒を出していたと思いますが、今回は主に母親の行動を挙げてみます。
その前に、母親も(父親もです)同じくアダルトチルドレンだった可能性があるということもお伝えしておきます。アダルトチルドレンは世代間で連鎖することもあり、母親自身、私が受けたような教育を同じように受けていた可能性があると思います。
たくさん心配された
「気をつけなさい」「心配なの」みたいなセリフはウン千回聞きましたね。
このセリフ、裏を返すと「あなたのこと信じてないの」「あなたがちゃんとできるって思ってないの」という意味を含意しているように感じられて、私も内心母には不信感持ってしまっていました。
過干渉
先回りして世話されるということがたくさんありました。母は私のためにやっているつもりなのでしょうが、私にとっては正直いらないお世話だったり、ありがた迷惑で「うざい」と感じる時もありました。
その度、母のことが「なんだか可哀想な人」のように思えてしまいました。尽くしても尽くしても素直に「ありがとう」なんて思われてないので。
母にとっては、誰かのお世話をすることが生き甲斐のようになってしまっていて、自分の不安や心配を見ないように忙しくなれる手段だったのだと分析しています。
足りないところを指摘され続けた
「〇〇できたね」よりは「〇〇ができてない」という指摘の方が多かったと思います。一回も褒められたことがないわけではないですが、「褒められて育った」とはお世辞にも言えないくらい、褒められた記憶があまりないです。
母は完璧主義な性質を持っているため、できてないところがたくさん目についたのだと思います。
身内の愚痴を聞かされた
父や親戚などの愚痴をグチグチ言ってましたね。
初めて知った時は意外だったのですが、これも「毒」になる行動だそうです。よく考えれば、血縁関係のある人について愚痴を言われるのは子供の存在とも関わることなので、子供に身内の愚痴をこぼすのが良くないのは確かにそうだと思いました。
母は専業主婦で近所に親しい友人がいるわけでもなく、父もあまり積極的には会話しないタイプの人なので、おしゃべり相手がいない分、余計に娘の私に愚痴の矛先が来たんだと思います。
選ばせてくれなかった・意見を積極的には聞いてくれなかった
例えば、勝手に英語の習い事を契約して通わされたり、海外に住んでいた時期に私が嫌だと言っているのに無理やりインターナショナルスクールに入れられてしまったことがあります。私がその習い事をやることや学校に行くことに対してどう思っているのか、家族会議なりを開催して意見を聞いてくれるような場面もありませんでした。
共通して言えるのは、正直「子供の意見を聞く気が無い」「子供は親に従うもの」「きっと子供のためになるはずのことだから多少無理にやらせたって問題ない」みたいな思考があったように思います。このような体験から、「親に言っても無駄なことがある」「親にとって都合のいい話しか親には話さないでおこう」という癖ができたんだと思います。
皇帝はお勉強は得意なタイプだったのでまだ適応できたし、救いようはあったのですが、もしそういう子じゃなかったらもっと病んでいたと思います…。
「あなたのためを思って」
これ、数々のYouTubeの解説動画等出目にしますが、本当にたくさん言われてました!
薄々、「本当は私のためじゃねぇだろ」とは気づいていましたが、本当に「ため」なのかもしれないとも思いたかったですねぇ。
母親の特徴
真面目で完璧主義な傾向
- 社会のルールやマナー、常識にきちんと従う
- 家事をきっちりやるタイプ(食事は毎食きちんと作る。お弁当も毎日作る。家はピカピカに掃除する)
- 「できた」ことより「できないこと」に注意が向くタイプ
「いい人」「いい母」「いい主婦」ではあるんですが、自分にも他人にも厳しいタイプの人です
心配性で不安が多い
未来に起こりうるリスクを予見して、それを回避するための行動を取ろうとするタイプです。
引き寄せの法則でよく聞くような「未来のワクワクに目を向けよう」とは真逆ですね。
そのせいで、先回りして過干渉になってしまったんだと思います。
精神的に不安定・交感神経が過敏
つまり、
- いきなりキレる(逆ギレ・八つ当たり?)
- 大声で怒鳴る・ヒステリックになる
ということが多々ありました。明確な理由やキレる経緯が子供だった私には良くわかりませんでしたが、今思うと不平不満やイライラを溜め込んでしまったものが何かのきっかけで爆破したと考えています。
「何かのきっかけ」というのは、母自身の子供時代のトラウマや抑圧した感情などを、私の未熟な姿や行動に投影させてしまったということで、その結果反射的に怒りが込み上げてきたということだと思います。
親の「毒」に気付く参考になった本
どういう経緯で出会ったのか忘れてしまいましたが、下記の本で気づいてしまいました。
親といるとなぜか苦しい: 「親という呪い」から自由になる方法 リンジー・C・ギブソン (著), 岡田尊司 (監修), 岩田佳代子 (翻訳)
↓Amazonで購入できます。kindle版やAudible版もあります。
この本では、「毒親」という言葉ではなく「精神的に未熟な親」という言葉が使われています。正直「毒親」という仰々しい言葉よりもそっちの言葉の方がしっくりきました。
「精神的に未熟な親」が4タイプに分けて解説されていて、自分の親の特徴とそれぞれのタイプの親の特徴とを当てはめてチェックできる診断テスト、自分はアダルトチルドレンの特徴を持っているかが分かる診断テストも付いています。
反対に、「成熟した大人」とはどういう大人なのかも書いてくれているので、改めて客観的な目で果たして自分の親が精神的に未熟なのか成熟しているのかの判断ができると思います。「毒親毒親って、よくわからないよ」という方は、まずここから見てみるのもいいかもしれません。
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